それが、心の眼なのです


 


人には「本音」と「建前」があるように、

 

表で見せているそぶりと、本当の心根は違うことがあります。

 

言葉は乱暴でも、照れているだけの場合もあったり、

 

一見、物腰が柔らかく善い人そうに見えても、

 

その腹の内は、とんでもなく真っ黒だったり、

 

表面だけで本当のその人の心を判断できるものではありません。

 

本当に大事なものは みえない。

 

見えないものを見るとは

 

直感で本質を見抜けることです。

 

それが、心の眼なのです。

 


私の父は 公務員でしたが 口数の少ない、でも声の大きい人で、

 


思いを伝えることには不器用な人でした。

 


そして真面目でがんこで自分の正義に忠実な人で 

 


日曜大工的大きな物作りは見事な腕前の 器用な人でした。

 


8月が来ると亡くなって丁度7年になりますが 雷の鳴っている最中 逝きました。

 


入院生活の中でも 父は起死回生のまさに闘病。

 


諦めないで立ち向かう姿を最後まで見せた強い人だなと思いました。

 

そんな父の涙を はじめて見たのが 31年前の私の結婚式でした。

 


私は 父が泣くのを見て驚きました。

 


人前で泣く父に何て言葉をかけたかな?

 


式の前日、父は 早く休みなさいと。

 


晩酌もしないでいたのに

 


私の挨拶をさえぎりました。

 


近くに住むことにしていたので 私も次の日の準備のことや

 


そのまま旅行に行くことになっていましたし

 


なにより若かったので


父の思いや母の気持ちより 自分の未来だけを見ていたと思います。

 

私も3人の娘がお年頃になって

 


一人、お嫁に出して

 


当時の父の年齢に近づいてきています。

 


主人と話します。

 


子供達に 残していけるものは何も無いので

 


3人の姉妹に主人は好きなさだまさしの歌、関白失脚をカラオケで歌ったりして

 


荷物にはならないからさと..渡しています。

 

(抜粋)

そして今日も君たちの笑顔 守る為

 


仕事という名の戦場へ行く

 


右に定期券 左に生ゴミ

 


人は私を哀れだと言うけれど 俺には俺の幸せがある

 


君たちの幸せの為なら 死んでもいいと誓ったんだ


それだけは疑ってくれるな 心は本当なんだよ


世の中思いどおりに 生きられないけれど


下手くそでも一所懸命 俺は生きている

 


俺が死んだあと いつの日か


何かちょっと困った時にでも


そっと思い出してくれたなら きっと俺はとても幸せだよ

 

がんばれ がんばれ がんばれ みんな

 


がんばれ がんばれ がんばれ みんながんばれ

 

 

 


あの涙、私にあの時の父親の思いが 充分に解ったのは 申し訳ないけど

 


自分の子供が 苗字が変わって..しあわせに嫁いだ時でした。

 

 

 

主人の伝えたい思いが 心優しい我が家の姫たち?にどう映っているかはわかりませんが

 

心の眼、育っていて欲しいです。

 

 
えんどう えいこさんの写真

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